微粒子粉体の封じ込め(リチウム電池業界)
リチウム二次電池に含まれるリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物は、世界の電気自動車市場の急成長に伴い、その生産量は増加しています。
韓国の大手リチウム粉体メーカーでは、この10μという非常に微細な粉体が生産現場全域に漏れ出すということと、原料の入れ替えや洗浄の際、コネクタの取り付けに時間がかかるという問題に苦慮していました。そこで、従来のホースクリップ式コネクタをBFMフィッティングに変更したところ、コネクタの交換時間と貴重な原料の封じ込めの両方において大幅な改善が見られました。
■問題
コネクタの粉漏れと交換作業
充電式バッテリーに使用され、貴重な原料である超微粒子リチウムパウダーは、従来のホースクリップ式コネクタでは封じ込めが難しく、頻繁に漏れが発生することにより現場が汚れ、定期的な清掃が必要でした。また、原料の種類を変更する際には、作業者が機械内部を清掃する必要があり、その際ホースクランプ式コネクタの脱着が困難なため、かなりの生産停止時間が生じていました。
■解決策
シール性が高く脱着が容易なBFMへの交換
超音波振動ふるい機と電磁石フィルターの接続に使用されていたホースクリップ式のコネクタをBFMフィッティングに交換しました。BFMフィッティングはスナップフィット(工具が不要な手作業の脱着)により、迅速かつ容易な取り外しが可能となり、内部洗浄工程はより短時間で完了するようになりました。
また、100%のシール性を確保するため、接続部の清掃頻度と原料のロスを減少させます。さらに、以前は不可能だった、コネクタを通る原料の流れを見ることができます。
BFMフィッティングの利点
停止時間
清掃・交換時間を大幅に短縮しました。
衛生面
装置周辺がより清潔になり、原料ロスがなくなりました。
健康と安全
原料漏れが少なくなったことで、工場スタッフの労働環境が清潔になりました。
取り付け
BFMフィッティングの取り付けは、従来のホースクリップ接続に比べて非常に迅速かつ簡単です。
この記事はBFM社の以下の記事より引用しております。
https://www.bfmfitting.com/case-studies/containing-super-fine-powder-lithium-battery-industry