CASE STUDY

ファインケミカル粉体の CO.RA. Dosing System による精密計量

製品を正確に供給・計量する工程は規格を守るうえで重要な操作です。今回は、特殊なバタフライ弁を使用し規格値内で供給計量できた事例をご案内します。

■課題

20kg計量時で+20g以内の規格

あるファインケミカルメーカーのお客様は、被計量物の規格20kg以上、+20g以内で計量する事を希望されました。

このようなご相談をいただき、弊社はイタリアCO.RA.社のダブルバルブと計量システムをご提案させていただきました。

ダブルバルブの動作

CO.RA.社のダブルバルブは被計量物の嵩密度にもよりますが、±10gの精度で精密台秤に対応可能なダブル・バタフライバルブです。

計量の最初(大投入)は投入スピード重視で、外側のバタフライ弁が開いて設定量の90%が排出されます(バタフライ弁の開度調整可能)。次の投入(中投入)は、大投入のオーバーシュートの具合を見ながら98%まで排出されます。残りの2%は内側のローターが任意の角度で反復動作をする事(小投入)で排出されます。

工程名 目的 設定値 動作
1. 大投入 投入スピード重視 90/100 バタフライ弁(外側)
開度調節可能
2. 中投入 スピードと精度 98/100 ローター(中側)
開度調節可能
3. 小投入 精度重視 100/100 ローター(中側)
開度調節可能 1ポケット: 14cc

ローター1ポケットの容量は、わずか14cc(1回計量あたり14cc以下の精度を保つことが可能です)。ダブルバルブは閉位置で停止されるため、優れた再現性でシステムを運用すること可能にします。

■解決策

弊社技術センターでのテスト

お客様は弊社の技術センターでこのシステムのテストを実施しました。

大投入、中投入、小投入の開閉角度を組み合わせたいくつかのプロトコールを実施し、結果を見て調整を繰り返したところ、満足のいく結果を得ることができました。当然重量だけでなく、排出時間も合格ラインに達しています。

CO.RA.社のダブルバルブはサニタリー仕様で分解洗浄が容易、ファインケミカルだけでなく多くの食品や製薬会社でも採用されています。詳細やテストについては、弊社へお問い合わせください。

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ダブルバルブの動作